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山下 祐司*; 田中 忠夫; 足立 泰久*
Colloids and Surfaces A; Physicochemical and Engineering Aspects, 417, p.230 - 235, 2013/01
被引用回数:11 パーセンタイル:27.89(Chemistry, Physical)フミン酸の移動性をコロイドの安定性の観点から研究した。pH3.0の条件で一価と二価の電解質塩濃度をパラメータとして、精製したAldrich社製フミン酸の沈着速度をカラム透過法により検討した。直径0.2mmのガラスビーズ充てん層を模擬沈着媒体とし、フミン酸の破過曲線はUV-VIS分光光度計で測定した。流入液中フミン酸濃度に対する破過時の濃度は、塩濃度が高くなるにしたがって低下した。実験から得た衝突係数の塩濃度依存性は、1つの衝突係数で整理できた。衝突係数と塩濃度の両対数プロットには、直線関係を示す緩速沈着領域、衝突係数が塩濃度によらず一定となる急速沈着領域及びその閾値である臨界沈着濃度が明瞭に確認できた。この結果は、フミン酸の移動性がおもにフミン酸と沈着媒体との静電的相互作用によってコントロールされることを示唆するものである。
長尾 誠也*; 青山 正和*; 渡辺 彰*; 田中 忠夫
Colloids and Surfaces A; Physicochemical and Engineering Aspects, 347(1-3), p.239 - 244, 2009/09
被引用回数:6 パーセンタイル:14.1(Chemistry, Physical)環境中に遍在するフミン酸等の腐植物質は、水環境中での放射性核種の地球化学的挙動、特に腐植物質との反応性に富むアクチニドの環境中移行挙動に重要な役割を果たす。本研究では、腐植物質とAmの錯形成特性を腐植物質の構造と関連付けて検討した。フミン酸は、3種類の土壌から抽出し、さらに蛍光が弱い高分子量画分と蛍光が強い低分子量画分の構造的特徴の異なる2種類にそれぞれ分離した。錯形成実験は、フミン酸濃度10mg/l, pH6-8,イオン強度0.01Mの溶液条件で行った。蛍光が弱い高分子量画分が共存する条件下でのAmは、450nm-100k Daltons及び100k-30k Daltonsのサイズ領域中に支配的に存在した。一方、蛍光が強い低分子量画分が共存する条件下でのAmは、30k-10k Daltonsのサイズ領域中に存在した。これらの結果から、フミン酸の構造的特徴がAmとの錯形成に関与していることが示唆される。
石田 圭輔*; 木村 貴海; 斉藤 拓巳*; 虎石 貴*; 田中 知*
no journal, ,
新たに構築した蛍光寿命顕微鏡を用いると、不均質な表面でのランタノイドやアクチノイドの各位置における発光強度の変化と時間分解発光スペクトルが得られる。不均質表面として、幾つかの鉱物から構成される花崗岩表面に吸着したEu(III)の分布について、蛍光強度イメージと蛍光寿命イメージを測定した。測定した蛍光寿命から、Eu(III)は表面錯体を形成していることが示唆された。さらに、走査型電子顕微鏡/エネルギー分散型X線分析やX線回折との相関から、花崗岩表面上でEu(III)は黒雲母や変性を受けた長石類に異なる化学状態で吸着することを明らかにした。